スライドは「メッセージ」を伝えるために作成する『外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック』

良いスライドを作るために必要なテクニック、考え方を系統的に紹介する外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック

が良かったのでご紹介。

わかりやすいスライドを作成する技術もまた必須の能力だと考えています。

なぜなら、文脈や価値観を異にする多様な人々と遠く離れて協働し、成果を生み出していくことが求められる局面では、文書によってこちらの意図や考察を精密に伝達する能力が非常に重要になってくるからです。

上の引用は「グローバルに活躍するビジネスマンにとって大切なこと」という文脈なのですが、国内で働くビジネスマンにとっても同じことが言えますね。

自分の主張や意見をわかりやすくまとめ、説得する。仕事をしていれば、さまざまなシーンで必要な能力です。

その意味で、自分の主張を説得力を持たせて可視化するための「スライド作成の技術」が重要というのは良くわかります。

過去に一緒に仕事をしたコンサルタントに共通するのは、生産性をとことん追求するマインド、そしてアウトプットの質です。もちろん、スライドはとてもわかりやすい。

生産性の高さとアウトプットの質は別の次元の話ですので、まずは、「わかりやすいスライド」を作るためのテクニックを学びたい。という人には参考になる部分が多い一冊だと思います。

本書の目次は以下の通り。

PART1 スライド作成の基本
1 スライドの構成要素とレイアウト
2 スライドの作成手順 
3 メッセージの3条件 
4 メッセージの作り方

PART2 グラフの作り方~数値を視覚化する~ 
5 グラフ作成における基本フォーマット 
6 ボリュームをヴィジュアルで表す 
7 グラフを合成する 
8 フォーカスする 
9 「そのもの」をフォーマットに使う 
10 数値の動きを視覚化する 
11 グラフ間の関係を明確化する 
12 さらなる上級者になるためのヒント

PART3 チャートの作り方〜概念や関係構造を視覚化する〜 
13 チャートの基本フォーマット 
14 縦と横の軸を決める 
15 メッセージと軸を整合させる 
16 非冗長性のルール 
17 矢印のルール 
18 プレグナンツの法則 
19 さらなる上級者になるためのヒント

PART4 シンプルなスライドに磨き上げる
20 Less is More 
21 SN比を改善する①「必要・不必要」 
22 SN比を改善する②「効率・非効率」 
23 “Surprising yet right”

PART5 練習問題

「おわりに」に変えての、長いお願い

本書の内容の大部分はスライドを作るためのテクニックですが、一番重要なのは以下の点だと思います。

本来スライドは、メッセージが「主」でグラフ/チャートが「従」の構造であるはずなので、これでは主客が逆転してしまうことになります。

ですから、まずそのスライドで伝えたいことを書く=「②メッセージを書く」、というのがスライド作成の第一歩になります

グラフやチャートから言えることを書くのではなく、メッセージを伝えるためにグラフやチャートを書く。手段が目的化しないように注意せよということですね。

一読して終わりという本ではなく、何度もリファレンス的に読み返したい内容です。Kindle版を買ったのですが、紙の本にすれば良かったかな…

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック

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山口 周 東洋経済新報社 2012-10-19

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