リンダ・グラットン『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図』 (読書メモ)

2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?
「漫然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ち受け、
「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。
どちらの人生になるかは、〈ワーク・シフト〉できるか否かにかかっている。

社会や仕事を取りまくさまざまな変化に対し、「個人として」どのように対応して生き残るか。新しい働き方を考えるきっかけを与えてくれる本です。

読んでいるとグサグサ刺さる人が多いんじゃないでしょうか。少なくとも私は刺さりまくりました。

以下、読書メモを共有します。

第一のシフト ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ

専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築くこと。

世界の50億人がインターネットにアクセスし、つながり合う世界が出現すれば、ゼネラリストの時代が幕を下ろすことは明らかだ

未来にどういう技能と能力が評価されるかを知り、その分野で高度な技能を磨くのと当時に、状況に応じて専門分野を変えることが求められるのだ。

個人の差別化がますます難しくなるなかで、セルフマーケティングをおこなって自分を売り込み、自分の技量を証明する材料を確立する必要性も高まる。

大勢のなかで自分の存在を際立たせるために有効な方法

1.自分の仕事に自分の刻印を押すなり、署名を書き込むなりすること。つまり、あなたの手がけた仕事が誰の目にもあなたの仕事だとわかるように、明確な特徴をもたせる。

2.弁護士や医師のような専門職にならって、ギルド(同業者組合)やそれに類する組織をつくること

3.教会のカリヨン・ツリー型のキャリアを実践する
いくつもの小さな釣鐘が連なって職業人生を形づくる「カリヨン・ツリー型」のキャリア。精力的に仕事に打ち込む期間と、長期休業して学業やボランティア活動に専念したり、仕事のペースを落として私生活を優先させたりする期間を交互に経験し、ジグザグ模様を描きながら仕事のエネルギーや技能を高めていくのである。

第二のシフト 孤独の競争から「協力して起こすイノベーション」へ

自分を中心に据えつつも、ほかの人たちとの強い関わりを保った働き方を見いだすこと。未来の世界には、孤独にあくせく競い合うのではなく、ほかの人たちとつながり合いながら、もっとイノベーション精神を発揮できるようになる可能性が広がっている。

3つのタイプの人的ネットワークを積極的に築いていく必要がある。
(1)ポッセ(同じ志をもつ仲間)
いざというときに頼りになり、長期にわたって互恵的な関係を築ける少人数のグループ

(2) ビックアイデア・クラウド(大きなアイデアの源となる群衆)
多様性に富んだ大人数のネットワーク。スケールの大きなアイデアや新たなコネともたらす機能を果たす。

(3) 自己再生のコミュニティ
頻繁に会い、一緒に笑い、食事を共にすることにより、リラックスし、リフレッシュできる人たちのこと。

第三のソフト 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ

どういう職業人生が幸せかという常識を問い直すべきだ。これまでの常識どおり、貪欲に大量のモノを消費し続けることが幸せなのか。それともそうしたライフスタイルが代償をともなうことを明確に認識した上で、質の高い経験と人生のバランスを重んじる姿勢に転換する方が幸せなのか。

ある程度以上の収入を手にすると、「欲しいモノ」はどんどん減ってきます。自分にとって何が大切か、どんな生活をしたいのかを認識した上で、どちらに舵を切るかを考えるべきだということですね。

400ページ近い書籍ですが、書き込みしながら一気に読んでしまいました。オススメです。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

posted with ヨメレバ

リンダ・グラットン プレジデント社 2012–07–28

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