『お笑いラジオの時間』お笑い芸人のラジオへのこだわり

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ラジオおもしろいですよね。

昔はビートたけしのANNや三宅裕司のヤングパラダイスなど(北海道に住んでいたので)電波が弱いのにも負けず、いろいろ聴いてました。就職してから聴かなくなっていたのですがpodcastとradikoのおかげで、また聴くようになりました。

ラジオはパーソナリティの「素」の部分が見えたり、テレビでは話せないであろう過激な話題もあったりするので楽しい。有吉弘行の『SUNDAY NIGHT DREAMER』なんて本当にヒドい(^^)

先日『たまむすび』で吉田豪が、おぎやはぎをインタビューしたという話をしていて、それを収録した『お笑いラジオの時間』というムックがあることを知り読んでみました。

Amazonの内容紹介より引用します。

「ラジオが面白い芸人」は「本物」である――。

テレビに比べて制約が少なく、自由に個性を発揮できる「ラジオ」で、
お笑い芸人の魅力と本音を紐解く「お笑いラジオ」に特化した一冊!

ラジオ番組の根本にある「面白さ」を検証するために、
現在進行形で放送されている番組のパーソナリティはもちろん、
過去の人気番組を担当したお笑い芸人や構成作家、
裏方である番組のスタッフにも取材を敢行。
お笑い芸人とラジオの間にある“共犯関係”に迫る! 
真夜中、眠い目をこすりながらお笑い芸人のラジオを聴き、
寝ている家族を起こさないよう必死に笑いをこらえたあの日々――。
そんな青春時代を過ごした(過ごしている)人たちに贈る
一冊丸ごと“お笑いラジオ”のムック本!

おぎはやぎ、オードリー、山里亮太、大谷ノブ彦、山田ルイ53世、東京ポッド許可局、松村邦洋、水道橋博士、番組のスタッフへのラジオを軸にしたインタビューやRAM RIDER、てれびのスキマ、村上謙三久のコラムなど内容は盛りだくさん。

それぞれのインタビューは3〜4段組で10ページ以上あって読み応えがあり、それぞれのラジオに対する姿勢や考え方がうかがい知れて、興味深いです。

おぎやはぎだけは、通常運転の脱力感漂うインタビューとなっており異色を放っていますが(笑)いずれもラジオを大切にしている気持ちが伝わってきます。

テレビで活躍しているお笑い芸人のラジオって、華やかな舞台(テレビ)の舞台裏や楽屋をのぞくような感覚がありますが、このムックは舞台裏や楽屋の、さらに奥深い部分をのぞくような趣があり、芸人のラジオ好きにはたまらない内容だと思います。

おぎはやぎ

(スペシャルウィークのゲストに裏番組のナイナイは出川哲朗とオードリーをゲストへ呼んだのに対して「メガネびいき」では吉田豪を呼んだことに対して)
吉田豪:あっちは出川哲朗さんとオードリーの3人で、それに対抗するのが吉田豪って異常ですよ!

小木:いやあ、じゅうぶんでしょ(笑)

矢作:じゅうぶん、じゅうぶん。いいんですよ、それで。ラジオなんですから(笑)。

オードリー

若林:2人の会話をあえて土曜の、しかも深夜1時〜3時にわざわざ2人の会話を聴いてくれるっていうことに対して、こっちとしては好きにならざるを得ないですよ。ありがたいと思っちゃいますね、どうしても。

山里亮太

『JUNK』のワクでひとりでやらせてもらっている幸せがデカすぎて、人にバカにされたり、ネット上で「おもしろくない」と悪口を言われたりしても全部消えちゃうんですよね。

大谷ノブ彦

自分の恥部をさらけ出してもリスナーが一緒になっていじってくれたり、ダメな自分を熱く語ってもいい場所っていうか。そこからスタートするエンターテイメントみたいな感じですかね。

松村邦洋

テレビっていうとボクらからしたら「代打」のような感じですよ。(中略)反対にラジオは「全打席フルで出ている」と。15分だったら15分を自分だけが喋れるんで。そういう意味ではありがたいですよ。

水道橋博士

「俺のために放送してる」「このパーソナリティは俺に向かって喋ってる」と思っちゃうの。そこがテレビとラジオの違うところなんだよね。

山田ルイ53世

ラジオだと格好が見えませんから、本当のところを喋れたりするんじゃないかなと思いますよね。ラジオだとグラスを持たなくていいんですよ(笑)

東京ポッド許可局

タツオ:映像っていうのは「誰が言っているか」ってことが大事なんですよ。(中略)だけど音声だと、「誰がいうか」じゃなくて「何を言うか」なんです。情報を削ることで、言ってることの本質をそのまま受け入れられるというか。

最初に買おうとしたときは、どのオンライン書店も品切れになっていて焦りましたが、再入荷しているようですね。