空気を読み過ぎると「いらない人」になる

とある打ち合わせに出た時に考えたこと。

空気を読めないことを悪と見なす風潮がありますけど「空気を読む」ってなんでしょう?

/images/ohNgVL4rYXLzzl.jpg Wikipediaの場の空気には、

場の空気(ばのくうき)とは、その場の様子や社会的雰囲気を表す言葉。とくにコミュニケーションの場において、対人関係や社会集団の状況における情緒的関係や力関係、利害関係など言語では明示的に表現されていない(もしくは表現が忌避されている)関係性の諸要素のことなどを示す日本語の慣用句である。近年の日本社会においては、いわゆる「KY」と称する俗語が流行語となって以来、様々な意味を込めて用いられるようになっている。
「場の」はつけず、ただ「空気」と表現されることもある。

とありました。

それを踏まえて端的に言えば「場の状況や雰囲気を把握し、相手との関係性を考慮しつつ、適切なタイミングで適切な言葉を発する。もしくは発言を控える」という感じでしょうか。

でも、何が適切なのか? どこまでなら適切なのかの判断は難しい。個人の価値観や考え方次第ですからね。

ですが、波風を立てずに、その場がまるく収まるであろう無難な言動を「空気を読む」と言う事が多くないですか?

確かにそうした方が、摩擦が起きず楽なんですよね。

でも、そうやって場の意見を尊重してばかりいると、自分の意見が無くなり、だんだん考える能力まで低下していく気がします。

空気を読みすぎる日本人の議論がチームを弱くする?――齋藤孝先生と考える最強チームの作り方 という記事の中で、齋藤孝先生がこう言っています。

僕も奥山清行さんの本を読んだことがあります。奥山さんはヨーロッパで長く仕事をされていて、訪れたイタリアやドイツのどこの職場に行っても、議論の場があると。対して、日本の議論は上下関係や役職を気にするなど「空気を読みすぎる空気」があり、生産性を下げている――。そんな印象をお持ちだったようです。

良いアイデアを持っていても、上司や先輩に気兼ねして(=空気を読みすぎて)意見を述べるのを遠慮する。これでは生産性が上がりません。

それに、その場で決まったことを納得できてなければ「こうじゃないのになぁ…」と思いながら、いやいや仕事することになり、モチベーションも上がらず楽しくないですよね。

/images/2lN1B5aSlySpVP.jpg 100年の価値をデザインする: 「本物のクリエイティブ力」をどう磨くか (PHPビジネス新書)

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奥山清行 PHP研究所 2013–08–16

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空気ばかり読んでいると、空気しか読めない人間になるという記事には、こんな記述がありました。

残酷なことを言おう。空気ばかり読んでいると、空気しか読めない人間になる。空気を作り出す立場が分不相応になり、社長業を長年やっているとそれなりの風格がつくように、空気を読んだり、顔色を見たりばかりしていると、部下根性が身に染みわたってしまうのだ。

(中略)

リーダーとは、「空気を読まない」人がなれる。番組であろうが、組織であろうが、そこには空気を読まない人が中心にいて、自由闊達に空気を動かし、その動きを読みながら仲間に加わる部下たちがいるという構図だ。

リーダーは空気を読まない。空気を作りだし自由にコントロールできる存在がリーダーであると。

この記事は、

空気を読めたら、いい部下になる。読めなければリーダーになれる素養がある。どっちが向いているか。どっちになりたいか、だ。

と締めくくっていますが、リーダーに限らず、空気を読みすぎて、自分の意見を主張しないことに慣れすぎるのはマズい。

何の意見も無い人とみなされると、コモディティ化し、取替え可能な「部品」になってしまいかねません。

空気を読む力は大切だし、日本人らしい良い特性だと思います。

でも「読めるけど読まない」ことも時には必要ですね。

あたりまえのことですが、そのバランスが大切なんだなぁと。

/images/MF-EkWyBultELw.jpg 「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

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山本 七平 文藝春秋 1983–10

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/images/EXZlSMLuQ2YPfp.jpg 友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書)

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土井 隆義 筑摩書房 2008–03

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/images/w1tddBt04WCgzc.jpg 空気を読む力―急場を凌ぐコミュニケーションの極意 (アスキー新書 056)

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田中 大祐 アスキー 2008–03–10

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