利用シーン

議論が狭い視点での各論に陥った場合、オポチュニティマッピングを使って全体をビジュアルに表すことにより、議論対象の全体像が見えてくる。

オポチュニティマッピングにまとめる対象を決めたら、対象についての戦略を考える上で必要な切り口を検討し横軸を決める。縦軸と組み合わせ、それぞれのボックスの面積により、事業機会や売上高などの大きさを表すようにする。

具体例

  1. 顧客A社の事業ドメインを横軸に展開する。ここではシステム開発、サービス、パッケージを設定する。
  2. 各事業ドメインの中の事業分野の大きさ(この例では売上高)を元に縦軸を設定する。この時、ボックスの面積が全事業における各事業分野の大きさを表すようにする。
  3. この時、それぞれの大きさがわからない(公開されていない)場合があるが、その時は値を推定(仮説レベルでも良い)し、まずは書いてみる。その後、対象へのヒアリングや調査を通して、なるべく精度を高めていく。
  4. マップが書けたら各事業分野の規模(ボックスの面積)や成長性、競合との関係などを加味し、戦略を立案する。
  5. この例では「攻める」「守る・伸ばす」「触らない」という3つの優先度付けを行った。
  6. オポチュニティマッピングを複数の関係者で作成することにより、対象の理解と戦略に関する共通認識が得られる。