先日、自分用にPomeraのテキストをEvernoteへアップロードするプログラム(Rubyスクリプト)を書き、使い始めました。
PomeraユーザかつEvernoteユーザが対象というニッチさから、ニーズが無いだろうと思いつつTwitterで以下のようにつぶやいたところ、
何名かの方から反応をいただきましたので、RubyがインストールされていないPCでも使用できるようExerbでEXE形式にし、公開することにしました。
機能について
- USB接続したPomeraのテキストファイルをEvernoteへアップロードできる。
- 2回目以降は、前回アップロード時点より新しいファイルのみをアップロードする。
- 設定ファイルでアップロードするノートブックを指定可能。
というシンプルなプログラムです。
ダウンロード
ダウンロードは以下のリンクからどうぞ。
インストールの方法
アーカイブを展開し任意のフォルダで解凍するだけです。以下のファイルがあることを確認してください。
- pomera2evernote.exe (プログラム本体)
- config.yml (設定ファイル)
- pomera2evernote.rb (Rubyスクリプト。通常使いません。EXEが動かない場合や改造したい場合に)
次に設定ファイルの編集です。
設定ファイルの編集
設定ファイルconfig.ymlは初期状態では以下のようになっています。3つの設定項目がありますので、環境に応じて値を変更してください。普通のテキストファイルですのでメモ帳やテキストエディタで編集します。
[code]
path: C:Program FilesEvernoteEvernote3.5
pomera_drive: h
notebook: "Pomera"
[/code]
pomera_drive
pomera_driveにはPomeraをUSB接続した際に割り当てられるドライブ名を指定します(例ではHドライブを指定)。
事前にPomeraをUSB接続し、どのドライブからファイルをアップロードするかを決めておいてください。
notebook
notebookはPomeraのテキストをアップロードするEvernoteのノートブック名を指定します。(例ではPomeraを指定)
存在しないノートブック名を指定した場合、ノートブックを作成後にテキストをアップロードします。ただ、私が試した限りではアップロード後、Evernoteのクライアントを再起動しないと、追加したノートブックが一覧に表示されませんでした。(Evernote 3.5.2.1697)
ノートブック名は”(ダブルクォーテーション)で囲んで指定してください。(2010/4/24追記)
path
pathはEvernoteをインストールされているフォルダ名を指定します。(例ではC:Program FilesEvernoteEvernote3.5を指定。そのフォルダにEnscript.exeがあります)
エラーメッセージ(Error: failed to execute enscript command)が表示される場合は、pathの設定が間違っている可能性が高いので良くご確認ください。
以上で準備完了です。
PomeraからEvernoteへアップロードする方法
Pomeraで作成したテキストをアップロードする方法は以下の通りです。
- PomeraをUSBケーブルでPCへ接続する。
- ドライブとして認識された後、エクスプローラーなどでpomera2evernote.exeを起動。
- 前回のアップロード以降にPomeraで更新したテキストが順次アップロードされます。(初回起動時はPomeraにある全てのテキストが対象)
- 全てのアップロードが完了するとアップロードしたファイル数を表示し、プログラムが終了します。
- ここまで終わったらPomeraを取り外してOKです。
ここで紹介した手順ではPomeraを接続した後、手動でpomera2evernote.exeを起動していますが、exeUSBというプログラムを使えば、こんなステキ環境を作れます。
- Pomeraを接続すると自動的にpomera2evernote.exeが起動する。
- 新規、または前回から更新されているテキストだけがEvernoteへアップロードされる。
- PomeraのUSB接続が自動的に切断される。
- 対象ドライブを1つしか指定できない。(私はDM20を使っており内蔵メモリを対象にしています)
- アップロードしたテキストのフォントサイズが小さい。(Enscript.exeでノートを作成しているため。いまのところ変更方法がわかりません…)