Markdownは、プレーンテキスト形式で文書を記述するための軽量マークアップ言語である。簡単に記述でき、HTMLや他のフォーマットに変換しやすいことから、ドキュメント作成やブログ記事、READMEファイルなどで広く使用されている。
標準Markdownシンタクス
1. 見出し(Headings)
見出しは、#
を使って指定する。#
の数で見出しのレベルを指定でき、最大で6レベルまで指定可能である。
# 見出し1
## 見出し2
### 見出し3
2. 強調(Emphasis)
- 強調(太字): テキストを
**
または__
で囲む。 - 斜体(イタリック): テキストを
*
または_
で囲む。
**太字** または **太字**
_斜体_ または _斜体_
3. リスト(Lists)
3.1. 順序付きリスト(Ordered Lists)
番号付きリストは、番号の後にピリオドをつけて作成する。
1. 項目1
2. 項目2
3. 項目3
3.2. 順序なしリスト(Unordered Lists)
順序なしリストは、-
、*
、または+
を使って作成する。
- 項目1
- 項目2
- 項目3
4. リンク(Links)
リンクは、テキストを[]
で囲み、その後にリンク先のURLを()
で囲んで記述する。
[リンクテキスト](https://example.com)
5. 画像(Images)
画像を挿入する場合、!
を先頭に付け、リンクと同様の形式で記述する。

6. コード(Code)
6.1. インラインコード
バッククォート(````)で囲むことで、インラインのコードを表現する。
`コード例`
6.2. ブロックコード
コードブロックは、行頭に3つのバッククォート(```)を使用して囲む。シンタックスハイライトを指定するために、バッククォートの後に言語名を記述することも可能である。
```python
print(“Hello, World!”)
### 7. 引用(Blockquotes)
引用は、行頭に`>`を付けて記述する。
```markdown
> これは引用です。
> ```
### 8. 水平線(Horizontal Rules)
水平線は、`—`、`***`、または`___`のいずれかで記述する。
## ```markdown
GitHub Flavored Markdown(GFM)の追加機能
GFMには、標準Markdownに加えていくつかの拡張機能が含まれている。以下、大乗的なものを掲載する。
1. タスクリスト(Task Lists)
タスクリストは、チェックボックスを含むリストであり、- [ ]
で未完了項目、- [x]
で完了項目を表現する。
- [ ] 未完了のタスク
- [x] 完了したタスク
2. テーブル(Tables)
テーブルは、|
で区切られた列を持つ行を用いて作成する。-
を使用してヘッダー行を定義する。
| 見出し1 | 見出し2 |
| ——- | ——- |
| 内容1 | 内容2 |
| 内容3 | 内容4 |
3. ストライクスルー(Strikethrough)
ストライクスルーは、テキストを~~
で囲むことで表現する。
~~打ち消し線~~
4. URL自動リンク
URLを記述すると、自動的にリンクとして解釈される。
[https://example.com](https://example.com)