ブレーン・ストーミング読書
触れた雑誌をつぎつぎにとり上げて二十冊くらい買い求める。買うとき、いちいちの雑誌の内容のことをゆっくりと考えてはいけない。 (中略) これをみんな表紙から裏表紙まで広告ページも飛ばさないで読み通す。読むというより眺めるといった方がよいかもしれない。 もちろん面白い記事は、その全部を読破する。二日ぐらいかけてそれが終わったときは、いつも新しいアイディアが生まれているし、行きづまっていた問題を別の角度から眺めることができるようになっているのだ。
見出しつけ
各節ごとにペンなり鉛筆で見出しをつける。 (中略) 要するに、見出しをつけるのは、その節の要約をすることであるから、この練習を積めば読書力が増大するし、ほんの全体を理解する力も強くなる。
英語の読み方
英語の方は逆ピラミッド型で、文のはじめに重要や主語・動詞があらわれて、文末に行くにしたがって些末な内容になる。 だから英語になれるためには、ヒアリングの型をピラミッド型から逆ピラミッド型に切りかえねばならない。 そう思って、まずラジオを聞きながら、文の切れ目だけを確認する練習をした。これにある程度馴れてきたら、 つぎに文のいちばんはじめの語だけを聞きとる練習をする。それができるようになったら、今度は一番目と二番目の語をいっしょに聞き取る努力をする。 こういうふうにして、だんだんと聞き取る語数を増加していった。
説得の方法
「だきこめ」
- 「あなたもわくしも同じ仲間だ」というグループ意識をつくり上げる。共通の敵。
「なめられるな」
- 相手から軽く見られないためには、知的な内容だけではなく、権威間を印象づけるための情動的レベルのはたらきかけが大切になってくる。
- 難解な表現を混ぜる、大家からの引用、数量化
「のせろ」
- いろいろな形で表現にリズムをつけて、知らず知らずのうちに自分の話術の中に引きずりこんで行く方法。
三枚主義
一つの話題を四百字詰め原稿用紙で大体三枚以内におさめる。人間のアタマはふつう十五分ぐらい真剣に考えると雑念が浮かんでくる。変化をつける。抽象度を上げ下げする技術。比喩的表現。
文学作品をPERT図で表現することで、込み入った筋の小説でもひとめでわかるようになる。
構成の技術
- 問題の肯定・否定の両説を示す
- 肯定・否定の両説をあげる場合、自分の支持する説をあとに出す。
- 聞き手は話のはじめの部分と終わりの部分をよく記憶する。はじめと終わりを比べれば終わりの方をよりよく覚える。
- 聞き手の判断にゆだねるより、結論をはっきり示す。
- 重要な点を話の中で何回かくりかえす。
関連書籍
- 『続・やわらかい頭』(森政弘・片山隆二)
- 『発想法』(川喜田次郎)
- 『続・発想法』(川喜田次郎)
- 『問題解決学-KJ法ワークブック』(川喜田次郎・牧島信一)
- 『経営のためのKJ法入門』(日本能率協会)
- 『計画の科学』(加藤昭吉)